高卒から自衛隊に入隊し3年間勤めた元自衛官の僕のリアル自衛隊体験と自衛隊を徹底解説
- 自衛隊に入隊してみたいけど色んな噂を聞いて悩んでいる
- シンプルに自衛隊入隊後は何するのか気になる
などなどのお悩みを抱えている人の背中を押す記事。
この記事を書いている僕は高校卒業後陸上自衛隊の一般曹候補生コースから入隊しました。ミリオタであり自衛隊好き。
今回は【元自衛官のリアル実体験】高卒から自衛隊に入隊し3年間勤めた僕が自衛隊を徹底解説という内容。
まずはじめ、高卒で自衛隊はどうなのってことなんですけど個人的結論は、
「行きたい大学も無くとりあえず食い扶持困らない安定した職に就きたい人は公務員!かと言って公務員試験は難しい...。となると衣食住タダで受かりやすい自衛隊に行こう」
です。
さて、これから本題へうつってゆっくり解説していきます。
自衛官志望の高校生に「ポンっ」と背中を押せる記事になれば幸い。
それではよろしくお願いいたします。
【元自衛官のリアル実体験】高卒から自衛隊に入隊し3年間勤めた僕が自衛隊を徹底解説
冒頭の通り結論として言えることは、とりあえず
「行きたい大学も無くとりあえず食い扶持困らない安定した職に就きたい人は公務員!かと言って公務員試験は難しい...。となると衣食住タダで受かりやすい自衛隊に行こう」
まず現在自衛官は定員に達してなく年々減っていて公務員の中では受かりやすい部類。
公務員の中でも特に現場公務員はやり甲斐はあるけど体力的にキツく不人気扱いされ万年人手不足です。
なので自衛隊一般コースは受かりやすく入隊すれば特別国家公務員として国から衣食住は保障され給料もでます。
高卒から自衛官になるには私が受験した当時
がありましたが今は
2007年当時今はなき一定期間後昇進試験を得ず3曹になれる「曹候補士」制度がありましたが、この年をもって廃止されてます(頭が良くないと受からない難しいコースであった)。
※ちなみに防衛大学は難しく特殊なため省いています。
任期制自衛官はなんと期間満了後(陸だったら1年9ヶ月)特別退職金を貰えるのが特徴。
長年続ける気はなく一時凌ぎの収入が欲しい場合にはこのコースをチョイスするといいと思います。
「いやワイは3曹(会社で言う正社員、旧日本軍て言うと下士官)まで上り詰めて即戦力になりたいんじゃ!」
とやる気のある人は一般曹候補生がいいでしょう。
高校卒業後自衛隊に入隊した後のフロー
まず入隊当日所定の場所からマイクロバスが出ているのでその場所に行き待機してると案内係は時間になったら合格通知などの書類を確認します。
時間になったらバスに乗り込み同期たちと教育隊がある駐屯地に向かいます。
まだこの時点ではあくまでお客さん扱いなので教官は敬語でやさしく接してくれますが、
宣誓書書いた後はもう後戻りできません。引き返すなら宣誓書を書く前だったら間に合います(実際丸刈りにされるのが嫌で何人か去っていきました)。
書き終わると教官が猛烈に豹変し鬼教官と化し、髪を丸刈りにされ制服やジャージ、自分の小銃が支給されます。
小銃を渡されると、恒例の儀式なのか名前をつけさせられます
僕は武山駐屯地という基地の前期教育隊3ヶ月でひたすら自衛官としての知識教養や体力を叩き込まれました。
催涙ガス体験や体力テスト、学科試験、富士登山行軍演習などをへて前期新人教育の終盤に面談や素質、本人の希望から各職種部隊配属の選定をなされ、無事前期教育が終わると教官や班の同期とおさらばして部隊に配属されます。
自慢ではないですが私の班は学科テスト優秀班に選ばれ、私たちの班長が教育訓練終了時の表彰式に最優秀班長として表彰されてました。
体力テスト優秀者は自衛隊の精鋭「第一空挺団」の道に進むことができ、試験をパスすれば教育隊終了後いきなり空挺団の教育部隊に配属できる可能性があります。
ちなみに自分も全然優秀ではなかったですが空挺団に憧れていたので、志願はするものの自衛官から「第一狂ってる団」と言われる精鋭部隊には当然挑戦する権利は得られませんでした。
そこから空挺レンジャーに進み自衛隊唯一の特殊部隊「特殊作戦群」進む進路もあります。特殊作戦群は部隊配属後にも挑戦できて、2009年当時、部隊拠点施設の官舎に広報勧誘ポスターが貼ってありました。
無事前期教育を終えトラックの荷台に乗車した我々は専門職種の部隊の教育を受けに後期教育部隊がある駐屯地に運ばれます。
この段階では前期教育は全職種共通の自衛官としての基礎知識を叩き込まれましたが、後期になると専門職の基礎教育を学び、いち早く即戦力として活躍しなくてはなりません。
それだけに教官も前期とは比べ物にならないくらいスパルタ。
今では「これパワハラで訴えられるだろ…」ていう行為を平然とやってきますので目をつけられないよう極度に緊張して失敗は団体責任とされ、「反省」という腕立てや廊下に並んで重いものを持って正座されたりなどの恐怖の罰が待ってるから許されません。
また教育隊では単体行動はできなく、団体行動を強要されます。
無事地獄のような6ヶ月の教育訓練を耐えるといよいよ全国にある専門部隊に配属されます。
部隊配属されると教育隊より一気に緩くなり、単体行動もできるし、朝夜の点呼は時間までに間に合えば良しとされ、駐屯地内で勤務している上官に「お疲れ様です!」と一々声を張り上げる挨拶をしなくてよくなったのは精神的に助かりました。
もちろん同じ部隊内の上官に対しては挨拶するのですが「あ、どうも〜」みたいな感じでラフにできるようになります。
2010年当時、民間会社の新入社員研修で自衛隊でシゴくのが一時流行り、先輩が教官担当していました。
パワハラモラハラ対策強化されてる昨今少なくなってると思いますが、今でもやってる会社はあると思います。
部隊配属後新隊員には色々な当番が待っています。
浴室、洗濯当番リネンクリーニングや業務隊糧食班(めっちゃ楽しかった。基準満たせば調理師免許も取得可能)、消防隊、ラッパ隊などなど。
また駐屯地の部隊内から当番制で警衛という門番をやります。
これは一般警備員みたいな仕事もして立哨、巡回、受付ご案内、荷物チェック、入出管理、モニター管理、電話応対など幅広い仕事をします。
手荷物検査時めっちゃキレてくる人いてビビってたら先輩が助けてくれた苦い想いでがあります。
ちなみに施設警備は当直の巡回が担当。
定期的に草刈り、プール清掃などのレア仕事が割り当てられることもあり、通常勤務より楽だから当たった人はラッキーかもしれません。
土日は通常休みなのですが、緊急事態に備え誰かが営内に残って待機しないといけない「残留」を指示された日には憂鬱でした(外で女の子を見たい…)。
アイロン、靴磨きは教育隊同様毎日やりますが、ベッドバディと言って2人1組で行うベットメイクは無くなりました。
あ、そうだ!衝突にここで書き加えておきますと自衛隊の記事というか感想文を以前にも書いていました。
多分あまり知られてない情報として体育錬成の課業で駐屯地内から外出して外で運動出来る訓練がごくたまにあります。
シャバで女子を見ながらランニングできるから自主トレのモチベが「うおおおおおお!」と爆上がりでしたね。
駐屯地での自由時間はランニングをやってる自衛官をよくみます。
自分もたまに先輩に連れられたり自己練ランニングをやっていました。
冬の土日のランニング後、浴場が閉まりかかる時間を狙って、あえて人が少なくなった所を見計らい一人の時間を広い浴場で過ごし風呂場で黄昏る!これがとても最高の一時でした。
「あの匂い、あの冬の肌寒い感覚、職場の張りつめた空気から一転、一時のリラックス」、あの何とも言えない安息は今でも忘れられません。
その後ジャー戦でPXにお菓子を買い雑誌を読み耽る。
当時スマホなんてなかったからPXに隣接したパソコンブースでネットサーフィン。先輩が外出して一人になった部屋でお菓子を頬張りながら携帯のワンセグでテレビを見る。
ほぼほぼ辞める頃には↑のライフスタイルが日課になってました。
ここで注意して欲しいのは、自衛隊は公務員なのでそう簡単には辞めれません。
もちろん「モームリ」等の退職代行屋に辞表を書いてもらって「明日から来ないです」なんてのは通用しませんし、脱走したとてMP(ミリタリーポリス)がどこまでも脱走者を追って捕まれば連れ戻されます。
要は長期の段階を踏まないと正式に退職(除隊)は認められないのです。
僕はまだ未成年〜20代前半の括りだったから、親と三者面談して、親の同意を得ないと無理でした。
若い衆は余計に辞めずらく、僕は除隊するため教習所で運転免許取得を条件とした謎の条件付き許可をもらいました。今考えるとまじで意味わからないですよねw
僕はどうしてもキャリアチェンジしたかったから、粘って有休消化して教習所に通い詰め無事一発で合格して運転免許を取得出来ました(馬鹿なことに安さに釣られ、公安委員会指定教習所ではなく非公認の届出教習所で学び、学科はクリアしたんですが、激ムズな警察の試験場で実技が落ちまくってました…。結果最初から公認にしとけば安く早く取得できたとです(T . T))
辞めた後に一番後悔したのは、兄貴の言う通り満了金が発生する任期制にすれば良かったですね。
でも自衛隊に入隊した経験は、私生活において非常に役に立てる習慣が身に付きます。
その一つに就寝前と起床後のベッドメイク。
寝る前や起床時にこの行動をすることにより、体に「今から起きるぞ、寝るぞ!」と司令を与え一種のメリハリスイッチが入る儀式なのです。
ちなみにミニマリストしぶさんも同じことをされてます。
まとめ
今でこそトッカグンさんのYouTubeに代表される元自YouTuberや、公式の自衛隊広報も積極的に人材確保する目的として動画を発信してたり、元自タレントが増えた影響で我々一般国民にも深く「自衛隊とはなんぞや?」という情報が知れる機会が多くなってきましたが、昔は秘密のベールに包まれた謎の組織でした。
「札幌行って雪像作らされる」や「同性愛者に集団でまわされるなど」のよくわからん噂が誠しやかに広まっていたのです。
今やオープンになってきていて、パワハラやセクハラなどのニュースをよく目にするようになりましたね。
昔は暴力当たり前でしたが今は上官も訴えられることを恐れて、悪き風習が改善されてきているのではないかと思います。
とにかくお金は貯まるし、体を鍛えることができ、社会人経験がいち早く身に着けられる利点は強みです。興味があれば地元の地連事務所に問い合わせて話を聞いてみてください。
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